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外国人材に何を求めるか その2 2人のベトナム人

Updated: Jun 22, 2020


弊社が正社員としてあるメーカーに紹介したT君とNさんはベトナム人の男女で、二人とも新潟の国際大学出身のMBAホルダーです。


寡黙で話し方も朴訥、多くを語らないタイプのT君ですが、内に秘めた思いの強さはそれとなく伝わってきます。 


実際、会社から頼まれてもいないのに簿記一級の勉強をしたりと、自己研鑽を進めている様子が伺えます。 


一方、Nさんはインターンシップでこの会社の現場を経験した段階から次々と改善提案を行い、会社側を驚かせていました。 入社はT君より1年近くあとでしたが、配属早々から具体的な生産性改善プロジェクトを任せられるなど経営幹部の期待値は高いものがあります。


このメーカーの社長は当方との面談の際にNさんに対する大いなる期待を語る一方、T君については「彼は指示されたことをこつこつと行っていることは認めるが、次のステージへのチャレンジが求められる。 外国人材であることだけで認められることは無く、他の社員が納得するような能力を発揮してこそ「さすがT君」と言われる」とT君の成長度に関しては辛口の評価を頂きました。


そこで当方からT君に対しては、「簿記1級を学習するにしても、現場作業の改善にしても自分の努力や思い、狙いといったものが会社の利益とどう具体的に絡むのかを日本語で分かりやすく社内に説明できるようになってこそ周りも認めてくれるので、とにかくそういった横のコミュニケーションも大切にするように」とアドバイスしました。


二人とも会社の成長ベクトルの方向に合わせて努力していこうとする姿勢は明らかだと思います。 ただ、それが会社に伝わるかどうかは本人のコミュニケーション能力や性格に負うところも多々あることから、そこをうまくつなぐことが弊社の定着支援面談を通じた社長への報告や、社長の評価の本人へのフィードバックの価値であると自覚しています。


因みに、昨年末にT君を誘って忘年会をした際には飲み放題であったこともありますが、一度に二杯ずつオーダーし、ペロッと飲み干す酒豪振りも見せていました。 

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