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新型コロナに伴う巣籠需要に活躍する外国人材 その3



アメリカ人D君による越境ECサイトのお話が続きます。


芸術肌の彼は、ルーチンワークや契約行為などビジネスにつきものの“非芸術的なこと”には関心が薄いように見えますが、ところがどっこい、日々のオペレーションを通じ顧客のニーズを見極めるセンスも抜群のモノを持っています。


前号でご紹介したハンコの越境ECサイトでも自然の中に商品を配置した素晴らしい商品写真を撮って展示することに自己満足するだけでなく、売れ筋をチェックし、例えば欧米では円柱型の通常のハンコよりも正方形の角印、特に落款印に人気が集まっていることに気づきます。


角印の代表格の落款印を購入されるお客様の用途は書画などの自らの芸術作品への銘であったり、海外で空手道場などを運営する同上主による免状に押印する道場印であったりします。


そういったお客様のTPOを意識して商品をウェブサイト上に取りそろえ、展示し、説明し、注意を惹くという一連の改良をD君は自発的にしてくれます。


今年突然発生した新型コロナウィルス感染症では在宅勤務が増え、実印や銀行印を必要とするアナログの作業の見直しが起こりましたが、この点でもD君はすぐにデジタルハンコのサービスを思いつき見事に“商品化”させてくれています。


極めつけはこれまでのお客様にアプローチし、アンケート調査を通じてこのハンコのウェブサイトをどのようにしたらさらに多くの潜在顧客に見てもらい、満足を与えられるか、顧客目線の様々な有意義な情報を入手できたことです。もちろんアンケートに答えてくれたお客様に次回購入のためのディスカウントクーポンを発行するなどCRMにも余念がありません。

やはり彼のような日本人にはない外国人材としての能力を大いに生かしていくことが日本の数多ある魅力ある製品・商品の輸出には必要であると感じます。

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