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技能実習生の母国での活躍

Updated: May 14, 2020


技能実習生の母国での活躍 ‐ 外国人材アクセス.com
技能実習生の母国での活躍 ‐ 外国人材アクセス.com

公益財団法人国際人材育成機構(アイム・ジャパン http://www.imm.or.jp/publicinformation.html )から伺った外国人材の活躍のお話しをご披露します。


技能実習生の場合、3年乃至5年日本で働いた後に母国に帰国します。


日本で習得した技能や知識、そして日本語を活かして母国に進出している日本企業に就職するケースや他の外資系企業への就職、或いは地元企業への就職するケースがある一方、そうした技能や知識、日本語能力を活かした業務を行う会社を起業するケースも出ています。


アイム・ジャパン『羽ばたくアジアの若者たち -技能実習生と受け入れ企業の25年の歩み』と題した記念誌の中だけでもインドネシア人実習生で15社、タイ人実習生で11社、ベトナム人実習生で10社の起業家社長が紹介されています。


さらにこの記念誌には各国で実習生出身の「社長の会」が結成されていて定期的にネットワーキングのイベントを開催している様子を伝えています。各企業の活躍は様々な分野でなされていますが、もちろん日本と母国の間をつなぐものから母国に進出している日本企業向けのサービスを提供するものもあるようです。 


タイの「アイム・ジャパン帰国実習生社長の会」会長は「日本で身に着けたもので役立っていると感じること」について次のように応えています。


「やはり、日本文化と日本企業の習慣が学べたことだと思います。例えば、お客さんから突然無理な注文や依頼が入った場合、タイ人であれば、その場で断るケースがほとんどでしょう。しかし日本人は、すぐには断らず、何とかならないか考えようとする。無理な依頼でも一度持ち帰り、検討し、最終的に何とかしてしまうのが日本人のスタイルですよね。いわゆる、一度できたつながりを大切にし、そのつながりをできるだけ保とうとする。この習慣こそが日本にあってタイにないものだと思います。日本で得たこの知識は、今の自分の仕事においても大いに役立っていると思います」

インドネシアの社長の会(インドネシア研修生実業家協会)のイベントには5500人もの人々が集い、またタイの社長の会ではSNSで400人程度の修了生が連絡を取り合っているとのことです。


技能実習生を見る日本人、特にメディアの視点には出稼ぎ労働力、失踪や犯罪の問題、3K/酷使といったネガティブなものがありますが、上記の通り日本で身に着けたものを母国で生かしているポジティブなイメージを持つことも大切だと感じます。 特に受け入れ企業は将来の考え方として母国に戻った実習生とのネットワークを保ち、その国との取引を行う際のサポートや拠点づくりの一翼を担っていただく候補となり得ることを意識すべきと感じました。


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