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「家族主義」という名の「ダイバーシティ」を推進する大和合金(株)の萩野社長

Updated: May 14, 2020


「家族主義」という名の「ダイバーシティ」を推進する大和合金(株)の萩野社長 - 外国人材アクセス.com
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埼玉県にある大和合金株式会社は特殊銅合金を時代の新たなニーズに向けて進化させ提供する研究開発志向の製造会社である。そのアプリケーションは機械から重電、半導体からF-1レーシングマシンや、電車、航空機といった移動体、さらには国際核融合実験炉といった高度な用途向けに広がっている。


創業は1941年で三代目となる萩野源次郎社長は花王で研究職を務められたのち、1999年に大和合金に入社、2012年に代表取締役社長に就任している。 萩野社長は博士号を取得されている。


萩野社長の父君で先代の萩野茂雄が長年培ってこられた「家族主義」的社風は今も社内に広く深く浸透している。 実際、社員の中に親子が5組、夫婦が2組、兄弟が7組(内、2組が3兄弟)もおり、そして2041年の創業百周年で「3世代の社員」を囲んで祝うことが萩野社長の念願であることがその社風を見事に代弁している。


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その萩野社長は就任から積極的に事業の海外展開を進められ、それに伴い、外国人材も積極的に採用されている。筆者がお目にかかっただけでも中国人、アメリカ人、ブラジル人が営業部や品質保証部、そして製造現場にも配属されている。弊社から紹介したベトナム人材も現在品質保証部に配属されている。 そんな中で、ブラジル人で米国留学し、そこから日本にやってきた人物を萩野社長は同社初の海外駐在員として抜擢、昨年ポルトガルのリスボンに事務所を開設して赴任させている。 ポルトガル語と英語、そして日本語ができる彼はポルトガルをベースキャンプとしてEU内の顧客を開拓していくことになる。

読者にとって「ハイテク志向」と「家族主義」、「海外志向」と「家族主義」というのは馴染の無い取り合わせと思われるかもしれない。 ところが大和合金にとっての家族主義は「ダイバーシティ」と読み取れるのではと筆者は感じる。即ち、大和合金の社員は老若男女が夫々の能力を家族のメンバーのために出し合い支え合っている。無論、外国人材も家族メンバーとして入っている。 家族が目指すべき「より良い家庭や仕事のビジョン」は萩野社長が考え、アップデートし家族全員と共有してきている。 メンバー一人一人の異なる長所を生かしながら家族として発展していく萩野社長の今後のかじ取りに期待したい。

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