ベトナム人N君を採用したK製作所⑤
- 米山伸郎
- Dec 17, 2020
- 1 min read
Updated: Jan 8, 2021

菅野社長の気づき
日本人同士では「常識」として見過ごし、問題意識を持たない業務に新たな視点を提供してもらったり、自らの「キャリア」形成のために主体的に生き、仕事を作っていこうとしたりする姿勢を一種の鏡として日本人社員に気づきを与える、というのが菅野社長のN君採用を通じた「変革」の狙いであったものと推察する。
実際、菅野社長は、N君採用の機会に風通しの良い職場環境づくりと将来ビジョンの共有を行っている。 即ち、いずれベトナムに進出して日越間のビジネスを発展させるという夢の共有である。
これまでの2年間の振り返りとして、菅野社長は、N君の教育のつもりで社内の基本を改めて見直した結果、「主体的に考えること」や「問題意識を持つこと」、「コミュニケーションの目的とあるべき姿」を日本人の先輩社員が忘れ気味であったことに気づかれている。
その結果、日本人社員に対し、N君をきっかけとした社内文化・慣習・行動基準の見直し運動にうまく転換されているのである。
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