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人懐っこい中国人A君②

Updated: Jan 18, 2021



A君との出会い

A君と出会ったのは日本にいる留学生や転職希望の外国人就労者に対する合同説明会に参加した2013年の末頃である。

 

学習机サイズの机1つ分のスペースのブースだが参加料は十数万円と安くは無かった。午前9時から午後5時くらいまで「会社紹介」として会社が目指しているビジョン、今どういったお客様とどういった仕事をしているのか、なぜ外国人材を採用したいのか、外国人材にどういった仕事をして欲しいのか等、切々と話し続けた。


その結果、創業から1年も経っていない当社なのに1日で10名近くの就労希望者の申し込みを受けた。その中でも中国人が5名近く、韓国人が数名いたのでまずはご近所の中韓から1名来てもらおうと両国の申込者に連絡を入れた。ただ、実際に面接に応じたのは中国人男女4名と韓国人女性1名であった。さらに日時を守って面接に来られたのは中国人男性2名と中国人女性1名であった。


この3名に、日中間のビジネスとして自分のチャレンジしたいビジネスモデルを統計資料など含め論理的にメモにまとめて私に提出するという課題を与えた。 


こちらの真剣度を表す意味で一人5万円+交通費を支払った。提出は新年を迎えた後の1月末であったと思う。当方はもともと20代の若者を採用するつもりでいたが、実際に採用したA君は既に37歳を過ぎていた。 


3人が出してきたレポートはどれも深い考察がなく、説得力を与える統計データも添付されていなかった。 


その時は正直「5万円x 3人分は無駄だった」と思った。 

それではなぜA君を採用したか。 

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